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2009年11月15日日曜日

至誠堂新書は今


作田啓一多田道太郎、津金沢聡広「マンガの主人公」(至誠堂新書昭和40年当時230円を読む。取り上げられたマンガが大人マンガが多くて面白みに欠ける。大人マンガの評価が高いのは当時の大人の評論家立ち位置を表している。一方で新しい情報もあった。そして、高度成長時代に語った戦前戦後マンガ論というのが、いまや懐かしい。評論永遠ではない。長寿の作品などはその作品の評価も変わる。たとえばサザエさんなど。赤旗系の作家戦前読売に書いた「運藤一家」も初見だ。文中の「アジプロ」の意味が当時は普通用語だったかもしれないが、現在では左翼関係者しかわからないだろう。しおりに書かれた遠藤周作の献辞も意外の感を抱く。「至誠堂新書は、現代人のためのコレッジ(学院)だと言えるのである。」とか書いている。このとき13点を数えるこの新書がその後どのような運命をたどったのか寡聞にして知らない。

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